2009年12月30日
生まれ落ちた時に決まりました!

「鋼核プロジェクト」研究員・コザッキーの手記
20XX年○月×日
遂に我々研究班は、悲願の人工心臓「鋼核」を安定させる事に成功した。
言ってしまえば「鋼核」とは、汎用的に着運用可能な高性能小型動力炉である。
ダインと呼ばれる鉱石に含まれるエネルギーを応用し、わずかな時間ではあるが、化石燃料等を一切利用せずに運転可能なのが最大の利点だ。
そして、これらの特徴ゆえ、その利用法は大いに絞られる。
20XX年○月△日
「鋼核」の試運転として、まず初めに無機物への着装・動作確認を主目的とした実験が開始された。
結果は上々、「鋼核」の運転持続時間はわずか3分足らずであったが、「鋼核」を装着した機械人形は見事に起動し、喜びとも怒りとも取れぬうなりの声を広い研究所内に響かせた。
プロジェクト史上初、「鋼核」による自律運転を果たした素体番号0032は、記念の意を込め「パワーハンド」と名付けられた。
20XX年×月○日
現状の懸念は2つ程ある。
まず1つ、生体への「鋼核」装着実験の為の材料が見つからない事。
生体と言っても、モルモットやネコでは満足たる実験結果が得られない事は予想がつく。
身近な動物等は迂濶に使えない。ましてや、人間を実験台にするなど以ての他だという結論が出た。
一刻も早く行いたい実験であるからに、早急に何らかの策を講じる必要がある。
そしてもう1つは、「鋼核」運転の為のエネルギーがすぐに尽きてしまう事である。
3分間の運転と引き換えに、いちいち「鋼核」1つを消耗していたのでは割に合わないし、効率も良くない。
そこで我々は、状況改善のヒントにでもならないものかと、急遽、運転後の「鋼核」の調査に取り掛かった。
20XX年×月□日
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│意味不明




